AI時代のプログラミングに最適なVS Code拡張機能「ConcatCodes」を作った理由

🚀 開発スピードは劇的に速くなった
最近、私のプログラミングスタイルは大きく変わりました。
というのも、ChatGPTをはじめとしたAIを活用することで、以前と比べて開発時間が1/3、いや1/4以下に短縮されたと実感しています。
単機能のツール開発でスムーズに進めば、1時間もかからずに機能が完成するほどの爆速。
いくつか利用したAIサービスの使用感を整理しました。
🔍 プログラミング用途における AI サービス比較表(2025年6月時点)
項目 | ChatGPT(GPT-4) | Claude(Anthropic) | Cursor(IDE統合型 GPT) |
---|---|---|---|
コード生成力 | △ 裏どりが甘くエラーが出やすい | ○ 構造的で丁寧 | 〇 GPT-4ベースで非常に正確 |
長文対応・保持力 | △ 1会話内で精度が落ちやすい | ◎ 文脈保持が非常に強く、大規模要件も得意 | ○ 小〜中規模までは安定 |
コード読み込みの手間 | × 手動でコピペが必要 | × 共有リンクや貼り付けが必要 | ◎ ファイルをそのまま読み込める |
画像による伝達 | ◎ ファイルもクリップ画像も対応 | ◎ ファイルもクリップ画像も対応 | × 非対応 |
誤答・推測の傾向 | △ 推測が多く精度がぶれる | ○ 慎重で論理的、誤答少なめ | 〇 ソースコード参照に基づき正確 |
リファレンス精度 | △ 明示しないと参照が曖昧 | ○ 出典に基づいた応答も見られる | ○ ファイル単位で整合性が保たれる |
統合性・実装のしやすさ | ○ VSCode拡張あり、外部支援も多い | △ Webブラウザ中心。エディタ連携は弱い | ◎ IDEと連動しそのまま開発可能 |
対象ユーザー層 | ◎ 初心者〜上級者まで幅広い | ○ 論理志向ユーザーや技術職向け | ◎ 上級開発者・エンジニア向け |
コスト | ◎ 月額$20(Plus)or最新エンジンでなければ無料 | △ 従量課金制(例:Opus 約$15/1Mトークン)or無料枠は文字数等で制限 | △ GPT API + Pro課金が前提 |
CursorのようなIDE統合型は、開いているコードを自動でAIが読み取り、説明不要でそのままサポートしてくれるのでその点での使い勝手はすばらしかった。が、画像で伝えることができない点はかなり不便。デザインやレイアウトは文章ではうまく伝わらないことが多いです。
⚠️ AI活用における4つの注意点
ただし、使っていくうちに見えてきた課題もあります。特に以下の4点には注意が必要だと感じました。
① 明確な指示が必要(曖昧な指示は危険)
AIは一問一答で即答しようとする傾向が強く、曖昧な命令や情報不足のまま進めると、AIが推測して外れた回答を返してしまうことがあります。
② デバッグ時は特に慎重に
原因が不明確なまま仮説ベースで修正を繰り返すと、かえってコードが壊れていく危険性もあります。
AIの提案は的確でも、前提条件を共有していないと誤診のまま進みがちです。
③ Web参照は明言しないと不正確な回答も
AIに「公式リファレンスを確認してから回答して」と明言しないと、裏取りされていない情報が返ってくることがあります。
会話が長くなると、そうした前提も忘れられがちなので、定期的に繰り返し伝えることが重要です。
④ 会話は“分割”が命
AIとのチャットが長くなると、精度と応答速度が確実に落ちてきます。
ですので、機能ごとに会話を区切り、新しいチャットに切り替えることで品質を保つようにしています。
使っている内に各AIのクセがわかってきて、プロンプトでそこをカバーしながら使うことがスムーズな開発に重要ですが、AIへの投資も盛んで日進月歩の状況から、数年とは言わず半年後にはまた状況は大きく変わっているでしょう。
🛠️ そして作ったのが「ConcatCodes」
ブラウザベースのAI利用で特に面倒だったのが、現在のコードの状態をAIに共有する作業でした。
- 修正したファイルが複数にまたがっている
- 会話が変わるたびに、コードを一つずつ貼り直さなければいけない
これでは逆に手間です。
そこで私が開発したのが、VS Codeの拡張機能「ConcatCodes」です。
✅ ConcatCodesでできること
- VS Codeのエクスプローラーから複数ファイルを選択
- サブフォルダごと指定もOK
- 選んだファイルを1つのテキストに結合
- 各ファイルの先頭にパス付きコメントを挿入
- UTF-8テキスト系ファイルのみ対象、パスの昇順でソート
- 新しいタブで出力、すぐにAIに貼り付け可能!
- 呼び出しは右クリックのコンテキストメニューからで使いやすい
これにより、AIとのやりとりに必要な「コードの共有」という面倒な作業が一気に軽減されます。
🔗 拡張機能はこちら
👉 VS Code Marketplace - ConcatCodes
VSCODEの拡張機能インストール画面で「ConcatCodes」で検索しても出てきます。

AI時代の開発にぴったりなこの拡張機能、ぜひ使ってみてください!