Windows10/11標準搭載のPAD(Power Automate desktop)で自動化

Power Automate Desktop(PAD)とは?
Power Automate Desktop(以下PAD) とは、Microsoftが提供する RPA(業務自動化)ツール で、
Windows10および11では 無料で利用可能 です。
これまで専門的な知識や高価なソフトが必要だったRPAが、
いまでは すぐに・簡単に・無料で始められる 時代になりました。
PADでできること(主な機能)
できること一例:
- Excelへのデータ入力・集計・転記
- ブラウザ操作(Webシステムのログイン、データ取得など)
- PDFやCSVファイルの読み取りと加工
- フォルダ内ファイルの一括リネーム・移動・整理
- Webシステムから帳票をダウンロードして社内フォルダへ保存
- ファイル名に応じた自動メール送信
💡 ノーコード(プログラミング不要)で構築可能 な点も、大きな魅力です。
中小企業での活用例
✅ 事例①:受発注データの整理・自動登録
- FAXやPDFで届いた受注書を、PADで読み取り → Excelに自動転記
- 毎朝、受注一覧を開いてスプレッドシートにまとめて保存
✅ 事例②:売上報告の作成・送信を自動化
- 毎週の売上データを集計し、PDF化 → 取引先にメール自動送信
- 管理者への報告をミスなく、手間なく実行可能
✅ 事例③:複数の業務を1クリックで実行
- 各業務ツール(Excel、Webアプリ、メールなど)を一括操作
- 担当者の「朝のルーティン」を完全自動化 → 作業時間30分短縮
PADの始め方(インストール不要!)
Windows10・11をお使いなら、追加費用なしで利用可能。
インストール手順もとても簡単です。
📌 スタート手順
- 「Power Automate Desktop」 をスタートメニューから検索して起動
- Microsoftアカウントでサインイン(会社のアカウントでもOK)
- 自動化したい業務を「新しいフロー」で作成
- フローデザイナーで ドラッグ&ドロップで操作構築
- 実行ボタンを押すだけで自動化スタート!
有料RPAとの違いは?
項目 | Power Automate Desktop | 有料RPA(WinActor、UiPathなど) |
---|---|---|
初期費用 | 0円 | 数十万円~数百万円 |
操作方法 | ノーコード(ドラッグ&ドロップ) | 同様(GUI中心) |
導入のしやすさ | Windowsに標準搭載 | ソフト購入・セットアップが必要 |
拡張性 | 制限あり(ロボット管理・連携は限定) | 高度なシステム連携・ログ管理が可能 |
💡「まず試してみたい」「少人数で使いたい」なら、PADが最適な選択肢です!
よくある導入前の不安と対策
不安 | 対策・アドバイス |
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自動化の対象が見つからない | → Excel作業・Web操作など、ルーティン作業から洗い出す |
現場で使いこなせるか不安 | → シンプルなフローからスタートし、改善しながら拡大 |
セキュリティは大丈夫? | → ローカル実行なので、社内PCで閉じた運用が可能 |
まずは「一つの業務」から自動化を
「PADを使って業務を楽にしたいけど、自分にできるか不安…」
そんな方こそ、Power Automate Desktopは最適なスタートツールです。
- インストール不要・無料で始められる
- マウス操作をそのまま記録して再現
- 複雑な業務でも、少しずつ分割して自動化できる
データ操作は処理速度や細かい点まで操作できる点でVBAやGASの方が適している場合が多く、VBAやGASでできないAPIのない他システムとの連携等で威力を発揮します!
適材適所で使う手法の選択が大事になってくるということですね。